技術日誌といいつ、この手のエントリは書いた覚えがないが、最近、あちこちで、現場のリーダ格の人に対して「役に立たない」とか、「あれなら逆にいなくていい」とか耳にするので、少し考えてみる。話をよく聞くと、PMとかチームリーダの人は動いているが残念ながら結果が出せていないようだ。
その現場は以下のようなマネジメント上の問題があるようだ。
- プロジェクトの現状把握が足りずに何がリスクか見えていない。
- 場当たり的で、計画がほぼない。
- (PMが)進捗などの管理作業だけをやっている。
なるほどねー。こりゃ大変だw
自分が思うに3つの点が重要かな。と好き勝手書いてみるw
- プロジェクトのAs-IsとTo-Beの把握。
- プロジェクト管理上のリスクの管理。
- 管理サイクルを回してチームとしての意志決定。
1番目は、どこからどこに向かう必要があるかを知ることから何もかもが始まる。プロジェクトの前提が必要。
2番目は、品質、コスト、納期、スコープの管理変数(QCDS)に関するリスクの洗い出しと事前回避。
最後は、管理サイクルを回すのが結構大変。ご存じの通り、PDCAは実施の後に評価しアクションを起こすので失敗が許されないプロジェクトでは使えない。計画を実施してから評価するのではなく、取り得るいくつかの方策の中から最適なものを選択する方式がある。90年代 全盛だったQC活動でいうところの、問題解決型と、課題達成型のアプローチの違いと同じ。昔に某T社にいたころは必死にQC活動したな。もともとアメリカから伝わったものだが、現在は源流であったロジカルシンキングが台頭。まぁ、すでにQCは廃れたが、80〜90年代に製造業が発達したのはこの考え方あってのこと。
話がそれてしまったが、線表を追っかけるだけが仕事ではなく、リスク回避できない場合の意志決定。クリティカルなリスクの場合は、ほとんどがプロジェクトの外的要因との利害関係の調整になってくる。正直、これができないなら頼りにならないPMと言われても仕方がない。
すごく当たり前な話だが、なかなかやるとなると苦労する。でも、やらないともっと苦労することになる。