かとじゅんの技術日誌

技術の話をするところ

動画配信におけるビジネスモデルの変化

コンテンツ制作会社がYouTubeを使う

言わずもがな,テレビのコンテンツはYouTubeニコニコ動画で散見されます.著作権侵害の問題は当然ありますが,
最近,肯定的に動画共有サイトを使う事例がありました.
GDH,YouTubeなどを使って新作アニメを日本での放送と同日に海外配信:ITpro
のようにコンテンツ制作会社が動画共有サイトからコンテンツを配信する流れも出てきています.
このようにテレビ局がなくても動画配信ができてしまうと,おそらくスポンサーからの広告収入もテレビ局抜きの構図が成り立ってしまいます.

動画共有サイトでのオーバレイ広告

YouTubeですでに動画に対するオーバレイ広告なるものが登場しています.動画に対してマッチングする広告を画面下部のバナーで広告をオーバレイで表示する感じです.
http://adinnovator.typepad.com/ad_innovator/2007/08/youtube.html
Googleアドワーズから広告を出すことも可能なはず(まだやったことないですが)
http://adwords.google.com/support/bin/topic.py?topic=13981
同じくGoogle アドセンスでも動画広告は始まっています.
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20071010_adsense_youtube/

この動きを見ると,確かに現時点では,テレビ局と動画共有サイトを軸として見た場合,市場のセグメントが違うというのはあるかもしれませんが,これからはどうなっていくかわからないですね.スポンサー,コンテンツ制作会社,視聴者というプレイヤーのハブになっていたテレビ局が,YouTubeのような動画共有サイトにとって代わる時代が来るかもしれません.

インターネットの動画配信という意味では,
NHKが2008年中に有料で過去の番組をネット配信
のような動きもありますが,テレビ局では旧態依然としたビジネスモデルや価値観がインターネット化を鈍化させているかもしれません.テレビ局も変わるときなのかも知れません.