かとじゅんの技術日誌

技術の話をするところ

JavaとEclipseとドメイン駆動設計の特集記事を書きました

9月24日発売の日経ソフトウエア 11月号の特集2で「最新Eclipseで良いJavaプログラムを書こう」という特集記事を書かせていただきました。

日経ソフトウエア 2010年 11月号 [雑誌]

日経ソフトウエア 2010年 11月号 [雑誌]

記事としては、「良いJavaプログラムを書くには」何をどうしたらよいのか、という興味深いテーマです。
記事の構成としては、以下のとおりです。

基礎編:Eclipseとプラグインを使ってプログラムを効率よく書こう
コラム:ポリモーフィズムを生かした実装をしよう
準備編:良いプログラムを開発するための考え方と実践方法を学ぼう
コラム:Javaプロジェクトの作成と設定/ソースアーカイブの動かし方
実装編:SQLスキーマを作成するアプリSchema-Generatorを開発する

読みどころですが、基礎編は、JavaEclipseの環境構築と基本的な操作方法、簡単なプログラミングを学べます。Eclipseの基本操作は、意外に上級者でも知らないケースがありますから必見ですw 次のコラムでは、オブジェクト指向言語で、習得が難しいといわれるポリモーフィズムについて解説しています。*1カプセル化と継承は、手続き型プログラミング言語パラダイムからでも、比較的理解しやすいと思いますが、ポリモーフィズムだけは、毛色が違うで参考になれば幸いです。


後半の準備編では、単にJavaEclipseを知っているだけでは難しい「よいプログラムを書くには」を切り口にして、考え方や実践方法について触れながら、一つの選択肢として「ドメイン駆動設計」に焦点をあてています。ちなみに、ドメイン駆動設計は本誌初登場だそうです。設計を考えるよい機会になればと思っています。
次の実装編では、その「ドメイン駆動設計」に基づいて、設定ファイルにSQLを記述すればその通りにDB上にスキーマ(データも投入できる)を作成できるSchema-Generatorの実装を解説しています。Schema-Generatorは、開発時の面倒なスキーマ作成に使えます。Schema-Generatorのソースと、本特集を照らし合わせながら、使いやすいようにカスタマイズして使ってもよいと思います。*2


今回は、誌面はいくらあっても足りないぐらい、非常に大きく難しいテーマでした。おそらく、きちんと書いてしまうと本1冊もしくはそれ以上となる規模ですw 当然、掲載できなかった知見なども数多くありますが、そこは敢えて本質的で役に立つポイントだけに絞り込んで書かせていただきました。まぁ、絞り込んでも濃縮エキス満載なので何度も読み返せる内容ではないかと思います。皆様のより良いJavaプログラムを目指すための一助となれば幸いです。*3


レビューアの@, @, @ ありがとうございました。
日経ソフトウエア 編集部の@さんには、いろいろお手数を掛けました。お世話になりました。


次はどんな記事を書こうかな。。。

とか。

次のINPUTはScalaをやります。はい。ということで、日々精進ですね。

追記:
あわせて読みたい
19-B-5 パネルディスカッション 出張! DDD難民救済キャンプ 〜ドメイン駆動設計をあきらめない〜/和田卓人,角田直行,和智右桂,佐藤匡剛,渡邉健太郎 - tmtmsのメモ

*1:元ネタはid:daisuke-mのブログ記事から着想を得ています。

*2:カスタマイズのポイントは別エントリで紹介します。

*3:ドメイン駆動設計は他の言語でも応用できます