ロジカルシンキング編で、大事なMECEのことを書くのを忘れていた。
MECE(ミーシーもしくはミッシー、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略)とは、「相互に排他的な項目」による「完全な全体集合」を意味する言葉である。 要するに「ダブリなく・漏れなく」という意味である。
帰納法で結論の前提となる事例を列挙する際に、MECEを意識しないと論理性が低くなる。
たとえば、以下の事例。
まず最初にダブリがある場合、
結論:これらは旅行である。 前提(事例): 国内旅行 海外旅行 日帰り旅行
日帰り旅行は、国内旅行でも海外旅行でもありうるのでダブリといえる。
次は漏れがある場合、
結論:PCのOSである。 前提(事例): Windows MacOSX
LinuxとかFreeBSDとか他にもいろいろ、、、漏れている。
先のエントリでも述べたが帰納法では以下の特徴がある。
結論の確からしさは、前提の数の多さに比例してしまう。「確証性の原理」といわれるものだ。この程度の、事例の数だと信憑性が乏しいと思われても仕方がない。
また、事例の数が多くても、後に1つでも違う事例が発見されてしまうと結論は覆されてしまう。これが演繹法の特徴だ。
挙げた事例にダブリや漏れがあると、論理破綻してしまうのだ。根拠を揃えていく段階でMECEの視点は非常に重要。
あわせて読みたい
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/mece.html
http://www.nsspirit-cashf.com/logical/mece_pira.html
http://d.hatena.ne.jp/kiyo560808/20090318/1237398456