かとじゅんの技術日誌

技術の話をするところ

リスクヘッジのための黄金の法則

不況の折は、特にリスクマネジメントが問われる。

そういう意味においては、フリービット社の石田氏のこの行動指針は、リスクヘッジのための黄金の法則だと思っている。*1

早く動いて、早く失敗して、早く修正する。

以前のエントリを書かせてもらったが、「ベスト」ではなく「ベター」な戦略で未来に起きるリスクを早期に回避することが仮説思考だ。まさにその仮説思考に通じる行動指針といえる。
つまるところ、最後のゴールにリスクを持っていかないことだ。ゴールの到達までに、早期に実践し、失敗し、修正することを繰り返すことだ。最後に実践し、失敗することは避けなければならないのだ。


ビジネスの分野ではもちろん有益な行動指針であるが、開発プロセス論に適用すれば、「アジャイル」のような開発プロセスになる。XP本に書いてあるハンドルを小刻みに動かして車の行方を常に軌道修正するあれだ。また、設計と実装の実践論においては「テスト駆動開発(TDD)」にも通じる。TDDの黄金の回転はまさにこれに当てはまる。
また、スキルアップにも同様に適用できると考えている。スキルアップの目標を決めたら、そのゴールまでに最初から完璧を求めないで、小さな一歩でも前に進めて手応えを得ることだ。それは小さな一歩だが偉大な一歩と思えばいい。早期の失敗は修正できるので積極的にトライすべきなのだ。むしろ、失敗を恐れて一歩も踏み出さないことを恐れるべきだ。


今年はさらに、この行動指針を強めて技術者としてもリーダとしてもスキルアップをはかりたい。

*1:インターネット業界で石田氏を知らないという人は潜りw